今日の自分はなん点ですか？

「スケーリング・クエスチョン」という言葉を聞いたことはありますか？

スケーリングとはものさしで測るという意味。
「スケーリング・クエスチョン」は自分の精神状態を自分のものさしで測って、
今の状態や症状の強さを自覚する方法とも言えます。

認知行動療法に似ているといわれますが、
認知行動療法が状態のアセスメントに重きを置いているのに対して、
スケーリング・クエスチョンは状態がよくなるためのリソースを引き出すことの方に重きを置いています。

またカウンセラーが患者の状態を尋ねる際によく使う方法なのですが、
汎用的に使えるものとなっています。
そのためコーチングで使われる場合も多いようです。

スケーリング・クエスチョンにはさまざまな問いかけがあります。
よくあるのが「今の状態は100点満点中何点か」でしょうか。

現時点の自分を点数化し、低い点数を上げたとしましょう。
その点数であると評価した根拠を挙げ、
「点数を上げるためにはどうすればいいか」と目標達成までの行動を見つけてゆきます。
そしてその変移から行動を改めてゆくことで、目標へとたどり着くのです。

スケーリング・クエスチョンには点数の下限は設けていません。
0点やマイナスの点数でも構いません。
むしろ0点やマイナスの方が状態がよくなるためのリソースをたくさん引き出せるかもしれませんね。

そうして見つけた道筋は目標に向かって歩き始める時の、最初の小さな一歩です。
大事にしたいですね。

「今日の自分はなん点ですか？」
そして
「明日までにできる簡単・確実な事は何ですか？」