恭弥さんの日記

徒然なるままに好きなことを綴っていく

お姫様でいたい私と、私をお姫様扱いする彼。

 私はお姫様でいたい。いつでも褒められて大事にされていたい。きっとそれは幼少期のどうしようもなく積もりまくった不満や不安、願望の塊がそこに出ていて、私は誰かにでろでろに甘やかされたいと思っているからだ。あの時から置いてけぼりにされて大人の顔をしないといけなくなった、ずっと泣いている子供の私を子供に戻してほしいと思っているのだ。

 本来であれば、そんなのはとっくの昔に終わっていなけばならないはず。いくらなんでも恋人に求めるのはナンセンスだろう。恋人は私の父親でも母親でもない、私の恋人だ。それでも抑えられなくて子供の私が顔を出して泣いて、認めて褒めて大事にしてと騒いでしまう。そのせいで彼に時々「ちょっと承認欲求が酷いよ」と注意されるので、子供の私は大層傷ついてしまうのもいただけない。大人の顔をした私はただごめんねと謝って笑うが、正直綺麗に笑えているかはわからない。その時の恋人は大抵とても面倒くさそうな顔をしているので、もしかしたら笑えていないのかも。

 まぁ有り体に言えば彼は面倒なのだ、私という生き物が。というか、そもそも彼は女嫌いだから当たり前と言えば当たり前なのかもしれない。そして女体が好き。女体は最高。気持ちがいい。女体への愛もある。好き。

 前に恋人に「女の子嫌いなのに、どうして私と一緒にいてくれるの?面倒ではないの?」と聞いたことがある。恋人は笑って、「確かにあなたは面倒くさいよ。面倒くさくてうぜー。なんだこいつって思うこともあるし、治してくれって思うこともある。でもそれも含めてあなただし、あなただから許せる。他の女の子なら絶対に許せないし、今までもそうだった。面倒ってわかってるけど、やっぱりあなたが可愛いくて好きで愛してるから一緒に居たい」と言葉を選んで、私にゆっくりと真っ直ぐ気持ちを伝えてくれた。面倒な私と一緒にいるために、その面倒を飲み込んでいるのはかなり譲歩しているといえよう。嬉しい。

 恋人が私をどれだけ面倒な、それこそきっと世界一面倒な生き物と認識して私を扱っているのを知っている。しかし反対に世界一可愛いくて、どうしようもなく愛おしい生き物として認識していることも私は知っている。私のこともきっと嫌いなところがたくさんあって嫌だけれど、けれどある意味ではアイドルとか、宝箱の中身とか、貴重品みたいに思われていることも知っている。女体が好きという概念すらも、私への好きだけで無視できるという。私だから。ただそれだけで。愛だなと思う。以前「愛だね」と言ったらそりゃそうでしょよと自信満々に帰されたのに笑った。すごい愛だ。恋人にとって私は世界で一番お姫様なので、それはそうか。

 とはいえ、私は現時点でお姫様とはいいがたい人生を送っているので、まずは自分で自分をお姫様扱いして生きていこうと決めました。私はお姫様になりたいので。思い込みは大事なので。まずは見た目から。行動習慣は1ヵ月で変わるらしいから、何か新しい習慣でも取り入れて見ようかな。まずはダイエットとか。