恭弥さんの日記

徒然なるままに好きなことを綴っていく

私が今めちゃくちゃに欲しい才能は6つある。

私が今めちゃくちゃに欲しい才能は6つある。

  1. 面倒臭がらずすぐお風呂に入れる才能
  2. 部屋でダラダラする前にその日中にやらなきゃいけないことができる才能
  3. 毎朝仕事を嫌がらずに明るく前向きな気持ちで出勤できる才能
  4. 誘惑に負けないでまっすぐ家に帰れる才能
  5. 無駄遣いをせずちゃんと貯金できる才能
  6. なんでもかんでも後回しにしない才能

 

 通常であればこれくらいはできるよとか思うかもしれないが、私にはとても大変に難しい時がある。どれほど難しいかというと、放っておけば丸一日お風呂には入らないなんてざらにあるほどだ。もうなんなら顔も洗わないし歯も磨かない。いっそここまで来たら下着も取り替えないというような状態になる。さらにこれが悪化して酷くなると、友人や知人の誰にも会わないならそのまま平気で外にも出る。真夏でなければ一日くらいはまぁいいかと一日お風呂に入っていない身で人にも会う。つまり不潔なのである。

 不潔であることなどきちんとわかっているのに、毎日お風呂に入るという簡単なことをものすごく意識して努力しないと遂行できない。うわやばい。何がやばいって、一応私は20代だ。麗しい華の20代というよりもそろそろ人間力が必要になってくる年頃だが、まだ麗しの20代。世捨て人になることはできない。そしてさらに焦燥感を募らせるのが、これらのことを難なくこなすことのできる私もいるという事実だ。そう、これらのことをごねたりだらだらしたりしなくても、スッとこなせるのだ。通常時であれば。それなのに、一切すべてのことに対して何もできなくなる時期があるというのが一番やばい。もうどうしてなんで状態だ。なんで私はこんなダメな人間なんだろう。自分にげんなりしてしまう。もう嫌だ。

 清潔な身だしなみというのは社会的な常識でありエチケットである。その社会的な常識すら自分は守れないのかと思うと、自分は根っからの社会不適合者なのではないか。とにかく不安と焦燥が募っていくのだ。だからこうしてダメ人間だと嘆き悲しみながらも、なんとかお風呂に入って部屋を何とか清潔に維持しようと意識して頑張っている。だけど身体がだるい。しんどい。とりあえずわたしの身体はまたベッドに沈む。もう勝手に水でも降ってこないかなんてずっと考えて、そうして無為に時間が過ぎていくのが苦痛でならない。自分のためにそこまでお金とか時間を割きたくない。正直なところ掃除や片付けも苦手になってしまった。部屋を綺麗にしないといけないなぁと思いながらも、汚い部屋に適当に足の踏み場を作って座るなんて日常茶飯事。部屋を片付けてお風呂に入らなきゃ。だけどこのままでも別に不便じゃないし、何より面倒くさい。そうして人と会う時だけかろうじてお風呂に入り、下着を替え歯を磨きメイクをする。家族や友達、恋人や精神科の先生は薄々気がついているのかもしれないけど、まさかここまで堕落した生活を送っているとまでは知らないだろう。でも私はすべて知ってしまっている。普通の生活をできていたあの頃の記憶もある。あの頃は日常生活を送ることがそこまで苦ではなかった。部屋はいつでも綺麗にしていたし、ちゃんとお風呂に入ることもできていた。それが、今じゃこんな有様だ。自分に嫌気がさす。

 私は抗鬱と診断されている。先生曰く鬱病自体のトリガーは別にあるが、不眠症が良くならないと私は永遠に鬱病のままらしい。過眠気味の時もあるが、それは恐らく鬱症状または不足した睡眠時間を取り戻しているかのどちらからしい。あとは拒食症。気づいたら拒食の反動で過食を繰り返す状態になり、医者には軽度の摂食障害ですねと言われた。なので痩せる時期と太る時期があり、太るとさらに症状が悪化する。無理。太りたくない。とりあえず現在も薬を飲む生活を送っている。でもめちゃくちゃ薬のみ忘れるから、いつもいっぱい処方薬を持っている。

 もうここまで書いたらお分かりだろうが、私はメンタルのヘラってる人間だ。自他共に認めるサイコパス。まさにメンヘラ。元リストカッターという事実もそれを助長するだろう。あと私はものすごく薬を飲み忘れるので、たくさん残った薬でたまに軽いODをしている。ふわふわして楽しい。きちんと検査して診断されたわけではないが、これだけ診察券や薬を忘れるというのは先生曰くADHDらしい。でももう診断も病名も薬もいらない。心の不均衡を受け入れるだけで2年近くかけた人間に、もうこれ以上の何を突きつけるつもりか。神様ほんとうに楽に生きたいだけなんです。

 でも他人に「メンヘラ」だと言われると途端に悲しくなる、面倒くさい人間だ。というか、メンヘラを知らない一般的な人はどうしてか勘違いをしていると思う。ただ自傷行為として吐いたりリストカットして自殺未遂もしてみたりたくさん薬持ってみたりODして誰かを自分勝手に相手を傷つけたり心配かけたり依存ばっかりしているのがメンヘラではない。

 基本的にメンヘラというのは、自己肯定感と自己評価が著しく低い生き物だ。だから自分で自分を肯定することができない。あるいはやり方がわからない。自分で自分を認められなければ誰かに肯定してもらうこともできないのだけれど、メンヘラは自分で自分のことを肯定できないから、家族や友達、恋人にそれらを求めるのだ。認めてくださいって。はじめは相手も付き合ってくれるのかもしれない。だけど相手だって温度のある人間だ。いつでも無償で差し出さなければならない肯定など疲れるし、付き合いきれないこともある。そこでメンヘラは「見捨てられ感」を感じるのだ。そしてそうなったときにメンヘラは豹変する。それはもう180度ガラリと。見捨てられることを回避するため、あえてひどい暴言や暴力で相手を傷つけたり、自分で自分を傷つけることや追い込むことに躊躇というものが無くなって、そうしてたくさんの人を結果的に傷つけてしまう。それを改善するためには、そもそも自分を少しでも肯定する方向に変わるしかないが、わかっていてうまくいかずに何度も同じことをしてしまう。辛い。だからただ自傷行為として吐いたりリストカットして自殺未遂もしてみたりたくさん薬持ってみたりODして誰かを自分勝手に相手を傷つけたり心配かけたり依存ばっかりしているのがメンヘラではない。メンヘラはメンヘラなりに家族や友達、恋人などを自分なりに大切にしている。簡単に「メンヘラだ、ぎゃはははwww」とかっていうのはやめてくれ。

 私は私を大切にできない、自分なんかどうでもいい人間だとかって思っているタイプのメンヘラだけど、こういう人って部屋が汚いとかお風呂入っていないとかそんなの関係なしに世の中にかなりいると思う。私の周りにも確実にいるし。とりま早く病院行って薬貰って楽になってくれ。私が言えたことではないけれど、正直なところもっと自己肯定感と自尊心を持つべき。

 自己肯定感や自尊心はとても脆くて、だから些細なことで瞬き一回分、一呼吸の間に失くしてしまったりする。だから自己肯定感と自尊心にも定期的なお手入れとアップデートが必要だ。一度失った自尊心はなかなか取り戻せないんだけど、でもめんどくさいと感じている物事が、意外と自尊心を取り戻す手助けをしてくれる。私はそう思っているし、それが主に部屋を掃除するとかご飯食べるとかお風呂に入ることなんだろう。お腹が空いたからインスタント以外の食事する、汗をかいたからお風呂に入る、部屋が汚いから掃除をする。これらがすべて自分を大切にすることに繋がる。でもこんなの特別なことじゃない。一般的な人ならやっているあろう普通のことだ。でもこの普通を繰り返していくことが、今の鬱々としてしんどくてドロドロしてもやもやとした感情から脱却する第一歩だ。

 今日もいちにちが始まる。