恭弥さんの日記

徒然なるままに好きなことを綴っていく

時給1200円の責任

9/26いや日付をまたいで9/27の真夜中2時過ぎ。お世話になっているお店でオーナーに叱られた。
理由は明白で、違う店舗にヘルプに行った従業員の呼んだお客様が来店したと同時に10名の団体様が来店したからだ。お店の収容人数的にはキャパシティーオーバーだ。もちろん10名の団体様にはご帰宅いただいた。
そうして呼びで来店したお客様を店内に招き入れたのだが、素直に別のお店―それもキャバクラ―にヘルプに行っていると伝えてしまった。それがオーナーの琴線に触れたのだ。

 

開口一番に言われた。
「お前はいいかもしれないけど、俺はここで生活してる。人生かけてる。舐めとるんか。お前は繋ぎのバイトかもしれんけどそんなん知らん。ここで働くからにはお前の事情とか昼の仕事なんか関係ない。ここに何しに来とるんや、責任持て。経験者だろ、頭使え」

 

確かに給料はもらっている。働かせていただいている、という意識は必要だ。遊びに来ているわけではない。頭使って仕事しろというのもわかる。
それでも私にオーナーの人生は関係ない。オーナーに私の事情や昼の仕事が関係ないように。社員なら話は別だが、私はバイトである。
「俺はここで生活してる。人生かけてる。舐めとるんか」これって俺の人生お前に預けた、といっているも同然なのだが、たかだか時給1200円だ。責任者意識を持て、俺の人生を預けるなどというのは軽率すぎやしないか。

 

確かに賃金を貰ってる以上はしっかりと賃金分の働きを保証し、オーナーに信頼を返さなければならないが、ただのバイトに過度の期待をしたり責任を押しつけるのは別次元の話だと思う。人生をかけていると思うなら正社員かマネージャーかを一人でも雇うべきだ。雇わないにしても社員と同じ給料・福利厚生を約束してからでないと、同レベルの働きを求めてはならないと思う。そして社員と同じ意識を持て、賃金をもらっているからいい加減なことするなというのは経営者が言ってはいけない言葉なのだ。

 

夜の仕事は人員の入れ替わりが激しいがそこそこ需要がある。福利厚生の保証も不要だし、私たち従業員はいくらでも替えが利く使い捨ての手足だ。

法律でどうとかは関係ない。ただこの意見は正論だと思う。バイトも社員も雇用に当たっての義務や権利はほぼ同じだ。経営者はバイトを義務や権利はそのままに、安い人件費で都合良く雇用しているのだ。雇用側はそのことは忘れてはいけないと思う。

 

社員というのは会社が生活を保障している人間で、会社はその社員に投資しているとみなされる。なぜなら社員はバイトと同じ仕事をしていたとしても、会社の利益が上がれば、賞与や昇給として還元されるから。だから会社の利益を考えてもらわないと困るし責任も付きまとってくる。

でも会社が売り上げを大きく上げてもその利益配分にバイトは含まれない。これはバイトは会社の利益なんて考えないでも良いという意味だ。だから正直責任はほとんど無いといえる。

 

帰り際に今日はすみませんでしただけでもとにかく一言謝って帰れと先輩に言われたので、「すみませんでした」ひとつも納得しないながらに謝罪した。ここは一応大人だ。

それに対して説教したわけではない、なんて言われたけど、それならばもっとひどい。オーナーの責任を私に擦り付けてきただけなのだから。

 

バイト代はその人間が100パーセントの能力で仕事をした場合の対価の金額。だから手抜きしてい良いと言う事は無い。
でも労働は立場に釣り合う賃金で、賃金に見合った働きであるべきなのだ。

 

1200円の賃金には、他人の人生を考える責任などはないのである。