恭弥さんの日記

徒然なるままに好きなことを綴っていく

DECOLOGと私。

DECOLOGのURLがスマホの中に残っているのを見つけた。アクセスしてみると、IDもパスワードも不明で、ログインができなかった。もう7年も前のブログだ。それもそうか。
微かに残った記憶に頼って、登録していたアドレスを絞り出す。アドレスをあまり変えない人間でよかった。でもこれだけで気分も何もかもぐったりだ。震える指でパスワードリセットを依頼した。すぐさまピロン、とメール着信音が鳴る。早い。
いそいそとログインすると、当時の日記が10記事ほど出てきた。書き始めたはいいけど、結局ネットストーカーのせいで書くのを辞めてしまったんだった。あぁ懐かしいと少しだけ記事を読んで、心がぎしぎしと悲鳴をあげた。

DECOLOGは私の苦しみと黒歴史と、それを知る当時の友人が残っている。ある意味で私の古い記憶の倉庫だ。記憶の倉庫ならば取っておいても良いのでは?と思うだろう。苦痛に繋がる記憶さえなければ、本当は普通に思い出は取っておきたい。しかし、私の黒歴史だ。苦しくて苦しくて死にたくて、そんな毎日の中に少しの希望と記録の為にと書いていた日記だったが、あの頃の私の絶望と所々に残るコメント、足跡に全く持って微笑ましさなどなかった。やはりこのブログは不要だ。過去のことで、今の私を苦しめる必要は無い。だってあの時からずっと苦しい。

すべての記事を読んであの頃の絶望を軽く味わいながら、設定画面からアカウント削除の申請を出した。削除申請を出すと、削除理由を聞かれた。理由などほぼない。ただ黒歴史を消したい。よく見ると小さい字で任意記入欄とある。それならばと、すぐさま削除ボタンを押した。3秒もしないうちに画面が切り替わる。あっさりと「アカウントを削除しました」と出て、私のアカウントは無くなってしまったようだった。ものの数秒で黒歴史が消えたことに呆然とする。リロードしたらトップページが表示された。

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DECOLOGトップページ

念の為にログインを試したが「IDとパスワードが存在しません」とメッセージが出てきて、完全にログイン不可となっていた。嬉しいとかそういうのよりも、ただただびっくりした。こんなに簡単でいいのか。黒歴史よ、さようなら。

これくらいで過去と決別できるとも思えないけれど、ネットストーカーと私の苦しみ、嫌味なコメント、あの頃の絶望は、少なくともネット上からは消せた。それだけでも一歩前進だ。さようならさようなら。

ほんのちょっぴりスッキリして、ほんのちょっぴり泣いた。
よく頑張ったね、私。